大正の文豪 短編の天才!!芥川龍之介
芥川龍之介というと皆さんはどんな作品を思い浮かべますか?「蜘蛛の糸」「杜子春」の名前は聞いたことはあるのではないでしょうか?
私は小学1年生のときに初めてアニメでみた「蜘蛛の糸」は衝撃的でした・・地獄絵図を思い浮かべてというのも勿論あったと思いますが、それよりも自分の裏の感情に気がついた瞬間だったからでしょう・・”私が犍陀多だったら””・・あの究極の場面でどうしただろうか・・そんなことを考えたら眠れなくなったのです・・・蜘蛛の糸と杜子春は児童文学として書かれたものらしいですが、すごい気づきと学びですね!心の奥底にある自分の感情と対話するのですから。今の時代、大人の方が、まるで僧侶の説法のようにこの作品に触れる時間は大切なのではないかと感じています。大人だからこそリアルに感じ心に響く作品です。
なんと?!YouTube大好きな5歳の男の子も90分語り劇を観劇できました!お子さまがいる方はぜひ親子で「名作」を聴いてほしい!
なぜ河童忌という名称なの?
芥川龍之介の命日を「河童忌」と呼んでいます。なぜ「河童」なのかというと、生前芥川龍之介は好んで河童の絵を描き、また短編小説に「河童」という作品があるからなんです♪
太宰治は「芥川龍之介 」の大ファンだった!
芥川龍之介作品は、短い文章の中でありありと情景が思い浮かび、人間の心情、特に「醜い部分」や「浅ましさ」を隠さずに描いているところが本当に素晴らしく共感が生まれます。人には話さないけど心の中で思っていることこと・・ありますよね(笑)でもそれは人間には誰しもある部分ではないでしょうか。しかも、文章がとても美しい・・性善説と性悪説の両方を描いている芥川龍之介の作品の大ファンです。
ファンといえば芥川龍之介の熱烈な大ファンだったのが太宰治です。中学時代から芥川作品を読み、講演を聞いて大熱狂していました。そういえば、なんだか雰囲気が似ているような。ちなみに太宰治さんのお誕生日は「桜桃忌」さくらんぼが好きだったからです♪
小河知夏劇場にも足を運んでいただいた進士素丸さんの「文豪どうかしてる逸話集」分かりやすくてとっても文章も面白いのでぜひぜひ読んでみてください♪↓
芥川龍之介は中国古典文学を愛読しいた
小さな頃から西遊記や水滸伝を愛読していた芥川龍之介。今回お届けする「杜子春」。実は古代中国の伝奇小説が元ネタになっています。杜子春伝(とししゅんでん)は「唐代伝奇」の一つです。原作の杜子春伝と芥川龍之介の