なぜか夜中にふと起きてしまい、つけた番組がNHKの「あの日の星空」
3.11の夜、地上の惨劇とは裏腹に満天の星空だったことを10年目にして初めて知りました
その見上げた星空があまりに美しくて「こんな状況でも綺麗だと思えるんだ」「自然にはかなわないな・・」「あの星空の中に流された家族がいるかもしれない」とひとりひとりがいろいろなことを思いながら見上げた星空・・私は、なぜかそのことにすごく心が動かされました
地上が停電していたからそんなに綺麗だったんじゃ?もちろん、それもあるかもしれませんが、それだけでは決してないと思うのです。その時の心次第で見える景色は全く違う・・
今も鮮明にあの綺麗な星空が思い浮かぶのは、そこに強い想いがあるからだと思うのです
星の王子さまのラストシーン
みなさんは、星の王子さまを読んだことがありますか。世界中で愛されているサン=テグジュペリの名作ですが、児童書と思っている方も多いですが、あの作品はサン=テグジュペリが第二次世界大戦中に親友に捧げるために書いた作品です。「いつ死んでしまうかわからない」そんな状況下でサン=テグジュペリが親友に伝えたかったメッセージとは何だ思いますか
王子さまと主人公の私の最後のシーン。音もない砂漠の広がるなか、空には満天の星空。
あのシーンで感じた想いと似たものを感じました。
この星の王子さまが、なぜこんなにも世界中で愛されているのか、その理由が分かったような気がします。なぜ、人は星空を眺めるのか・・震災でも、戦争でも、愛する街が一瞬でなくなり、愛する人の命を奪われ、それでも、残された人は生きていく・・
そして、身体はなくなってしまっても、目にはみえなくても、大切な人はきっと空から見守ってくれている。星空を眺めたらきっとそこにあなたはいてくれる・・
どちらかが先に死んでしまったとしても、魂は繋がっていると、優しく語りかけてくれる作品です・・
日常こそが尊い
3.11やコロナが私たちに教えてくれたのは、何でもない日常こそが一番尊くて大切だということ。当たり前だと思っていた時間が、当たり前ではないということ。病気になって初めて健康な体が当たり前のことじゃないと気付くように、家族や友だちが隣で笑っていることこそが、守るべき一番大切な時間なのだと。そして、私たちは他の動物たちと同じように自然に生かされているということ。
私は物語を通して、大切なメッセージを”語り劇”で伝え続けていきたいと思います。
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